【由緒】
宝亀3年(762年)、安養寺(現在の鐘馗寺)の前の古屋敷に夜な夜なお化けが出没するとの噂が立った。
それを聞きつけた修行者が「よし、わしが正体を見届けてやろう」と屋敷で一夜を過ごした。
すると、噂どおり怪しげな黒い影がスーッと壁に入っていった。
その壁をよくよく見ると、鐘馗大神のご真影が貼られていた。
そこで、修行者はそのご真影を安養寺に移し、本尊として祀る事にした。
その後は、不思議な事にお化けは出なくなり、この地方に流行していた熱病も消え去った。
以来、鐘馗大神は厄病よけ・子供の守護神として親しまれている。
【その他】
普通、鍾馗(金へんに重)と書くが、当寺では鐘馗(金へんに童)と書く。
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